とはいっても勇儀の指定する落ち着く場所というのはやっぱり居酒屋。しかし本人が「ここは隠れ家的な店だ」と豪語するだけあって非常に落ち着いた雰囲気である。
バイドが本格的にかかわってくるということでパルスィには地底の橋の警備を任せ、2人は酒を口に着けながら勇儀から詳しい話を聞くことになった。
勇儀「さっきも言った通り、バイドと名乗る変な集団がいてな。だけど侵略者なのかっていうとそうでもないっぽいな。昔はブイブイ言わせていたらしいんだけど今では帰る星もなくなってここでヒッソリと生きていきたいって……」
帰る場所を求めてヒッソリと暮らしたい。提督みたいなことを言う奴らだが、先に地底に幻想入りしたのだろうか? だとしたら幻想郷を空から汚染して降り注ぐあの種子は一体何ということになるのだ?
ゲインズ「分からぬ。ジェイド殿の艦隊は某たちのみゆえ……。一度遭遇しないことには何とも言えぬな」
そうなるとその地底に住み着いたバイドとやらに会わなくてはならない。侵略者とは違うようだがどうにも引っかかる。
勇儀「奴らは自分たちで集落をつくっているんだが、結構面倒な場所にあってね。それにそんなことしなくてもあっちの方からやってくるんじゃないかな? 何だか知らないけれどこれまた厄介な奴とお近づきになったようでね……」
そういえばさっきから外がうるさい。勇儀は「今度こそお出ましか」とボヤきつつ、フウとため息をつくとグラスのお酒を一気に空けてしまった。
貴方「地底のバイド……いったいどんな奴なんだろう?」
ゲインズ「何時でも助太刀できるよう某は身構える」
銀翼と妖怪寺AXE IV後編に続く……
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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