そう、この状況を打破する希望は我が手中にあるっ!
提督「○○、気休めの嘘はよすんだ。アールバイパーはフォースなど装備しないではないか」
白蓮「そうですよ、そもそもどこにフォースがあるのです?」
ああ、確かにフォースはどこにもない。だが、材料ならそこら中にいっぱいあるじゃないか。俺は静かにオプション達を呼び出しローリングフォーメーションを取る。そして撃ち出したのはレイディアントソードではなく、リフレックスリング。コイツを逆回転させて射出したのだ。
提督「ま、まさか……」
貴方「その『まさか』だ。白蓮、魔力をまた分けてくれっ! アールバイパーにしがみつくんだ!」
オプションから、そして上に乗った白蓮から魔力が流れ込んでくる。ぐぐぅ、やはり人間の体にこれだけ強烈な魔力は危険だ。だが、ここで俺が挫けてどうする。収束させた魔力を撃ち出したリングに集中させる。
貴方「禁術『アンカーフォース』!!」
オーバーウェポン状態のリフレックスリングに光るバイド粒子が収束していく。リングに禍々しい光が集まっていく……。
お燐「魔力だね。あたいも手伝う!」
更に別方向から魔力が流れていく。額から脂汗が落ちる、俺の両腕に白蓮さんの巻物のような模様が浮かび上がる。これほどまでに強烈な魔力が俺の体を伝っているのだ。
提督「出来た! すごい、オリジナルのフォースよりも数段デカいぞ。さあ、撃ち込めっ!」
ギチギチと爪を鳴らすアンカーフォースが今か今かと鎖を外される時を待っている。様々な想いの詰まったフォースだ。散っていったジェイド艦隊の、白蓮の、お燐のっ! そして俺自らの……。
貴方「うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーー!」
射線上に一瞬だけお空を捉えた。その瞬間を狙い、俺はフォースをシュートしたのだ。希望を象徴するかのような光を携え、鎖を解かれた猛犬が一直線に太陽へと突っ込んでいく。
そして吸い込まれる数秒後……
グギエエエエ!!!
恐ろしい雄たけびと共に人工太陽が異常に膨張を始める。
提督「いかん、爆発する。少しでも離れるんだ!」
それは異様な光景であった。提督が叫んだ直後、確かに人工太陽は爆発を引き起こしたのだ。だが、爆風は拡散することなく、内側へと向かっていった気がした。最期まで、バイドエネルギーを貪欲に喰らおうとした結果なのだろうか。
太陽は元の大きさに戻り、お空は人工太陽から分離された。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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