俺が放ったのはフォトントーピード2発。お空の眉間から頭を貫通し、その体内で爆発を起こした。

もう1発は胸を狙った。あの禍々しい目玉を貫通し、やはり体内で大爆発。

あれではいくらバイドでも生きる事は出来まい。思わず振り向くお燐。だが、隣にいた白蓮は咄嗟に彼女の両目をその両手で覆って視界を塞いだ。

白蓮「見ては駄目! 見ては、いけませんっ……!」

その瞬間はとてもゆっくりに感じた。急所を撃ち抜かれもやは肉片と成り果てたお空は燃え滾る炎の海へと落ちていく。そしてその残った肉体に引火、瞬く間に肉体をバイドごと焼き尽くし、そして見えなくなった。周囲のバイド体も埃が散るかのように消え失せて視界がクリアになる。

お燐「うっ、うぅ……うわぁーん! おくうーー!」

堰を切ったかのように大声で泣きわめくお燐。無理もない。親友の最期を看取ることすら許されず、死んでいったのだ。

俺だって、辛いよ……。誰もがお空の落ちていった海を一点に見詰め、涙を浮かべた。ただ一人、ジェイド提督を除き。

提督「弔うのは地上に帰ってからにするんだ。奴の溜めた莫大なエネルギーが主を失い炎の海に落ちた。これが何を意味するか分かるか?」

その直後、地底を大きく揺るがした。これは地震だ。それだけではない。灼熱地獄のマグマがまるで意志を持ったかのように盛り上がり、こちらに迫って来たのだ。

貴方「エネルギーが暴走する。マグマがこっちに来るぞ! 脱出しないと」
白蓮「だだだ、脱出と言いましてもいったい何処から……」

慌てふためく二人の前に涙で目をはらしたお燐がビシと直立する。

お燐「こっちよ! あたいについてきて!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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