突き出された制御棒にどす黒いバイド体が収束していく。それと同時に赤く焼けるように制御棒が光を帯び、最後にはまばゆい白色となっていた。そして最初に襲ったのは一種の衝撃波。地震の前触れのほぼ感知できないP波のごとく、全方位に衝撃が走ったのだ。
提督「いかん! あの光はまずい。ひじりん、お燐、今度こそ避難するんだ!」
そして本流が来る。それは暴力そのものであった。限界まで収束された光の弾幕は全方向に無秩序にそして放射状に放たれたのだ。決してこちらを狙ったものではないもののその衝撃はすさまじく、うまく光の弾幕の隙間に潜り込んだ俺も有り余るエネルギーに翻弄されて機体のバランスを何度も崩しかけた。
圧倒的弾幕に晒される中、コンバイラの体内に逃げ込む白蓮とお燐。そしてその二人を庇った提督は光弾の直撃を何度も喰らっている。
提督「ぐあああ! 生身の人間がまともに喰らえば形すら残らないほどの力っ。だが、仲間を失う痛みに比べればこのくらいっ!」
スコールのごとく降り注ぐ弾幕がようやく終わるも、お空は次の一撃に備えすぐさまエネルギーのチャージに入っていた。再び光とバイド体が収束していく。
貴方「なんてデタラメなパワーなんだ! だが、あまり足は速くないようだな」
あいつに攻撃をさせては駄目だ。俺は最大限にまで加速すると銀色の光の軌跡を残しつつ急接近を試みた。撃たせる前にレイディアントソードで斬り伏せるっ!
お燐「そいつに接近戦を挑んじゃダメ!」
間合いに入り剣を取り出したころに俺もようやく異変に気が付いた。空気が先程よりも激しく振動している。アールバイパーも何か絶大な危険を感じ取ったのか、ブザーを鳴らしながらこちらを警告してきた。
システムボイス「Caution!! Caution!! Caution!!」
これはスペルカード級の大技の前兆なのか? マズイと思いつつも、んなこと言われても今更止まれる筈もないし、俺は最善を尽くし本来の目的を遂行する他ない。ええいままよ、レイディアントソードの錆にしてくれるっ!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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