よし、アーヴァンクのおかげでお空は無暗にバイドエネルギーを吸収できなくなった。こうなればいくらかあのデタラメなパワーも抑えられるはず……。
しかしお空はその右腕を変形させ、ミサイルランチャーらしき形に変えていた。そこに装填されていたミサイルはお空の右腕ほどの大きさを持つもの。より多くのミサイルを装填できる筈のランチャーだが、その大きさから1発しか装填できていない。
だからこそ嫌な予感がする。あの形状は……まさか!
白蓮「あれは一体……?」
提督「恐らくは大型水爆ミサイル『バルムンク』だ……。あんなの隠し持ってたのか!」
ミサイルを撃ち出すだけならバイドエネルギーなどチャージする必要もない。恐らくはこの邪魔な鱗を取り除いてまた先ほどの戦法を取るのが目当てだろう。つまり標的は……!
アーヴァンク「俺だな。凌げるか……スケイルディフェンス弾っ!」
いくらスケイルディフェンス弾といえど、相手はバイド相手にさんざん猛威を振るった水爆ミサイル。ある意味あれも核融合を引き起こす兵器と言えよう。アーヴァンク自身も完全に迎撃できるか不安を抱いていた。
提督「うむ、あれなら大丈夫だろう。奴の周囲にもまだ鱗が浮遊しているし、二段構えで威力を減衰させられるのだ。さあアルファ、隙だらけのところにもう一度波動砲を……」
その一言に安堵の息を漏らすアーヴァンクは再び鱗を大量展開し、見えない防壁とする。対するお空はわずかに空気の淀んだ場所一直線にお空はバルムンクを発射させた。
提督「むむ、何か様子がおかしいぞ? ……まずい、逃げるんだアーヴァンク!」
バルムンクのブースター部分が異様に光っているのだ。なんと、お空自身の光る弾を何度も連ならせてミサイルの勢いを倍加させていたのだ。しかし提督の声が届く頃にはミサイルが防壁を突き抜けた後であった。
程なくして暴風と爆音が吹きすさび、俺は吹き飛ばされてしまった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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