「それ」はアールバイパーの真下に装填された。実に銀翼と同じくらいの全長を誇る巨大なミサイルだ。それがゆっくりと前進していく。お、遅すぎる……。

だが次の瞬間、ブースターが点火する代わりにミサイル後部から無数の光の粒子が飛び散る。すると今までのノロさが嘘のように急加速し、標的めがけて一直線に飛んで行き、お空に直撃、爆発を起こした。

お空「アア……オオウ!」

咆哮のような、悲鳴のような雄たけびをあげ、バイドシステムαを取り落した。解放されたバイド戦闘機は一目散に提督の元まで逃げていく。

提督「アーヴァンクの件は残念だが、よく生きて戻ってきた、アルファよ。一度補給と修理を済ませよう」

再びバイド体の充満する空間でたった一人となった俺。明確な殺意が、この俺に突き刺さってくる。収束されるバイド体、そして右腕が輝き始める……。

レーザーだ、それもおびただしい量の、驚愕するほどの太さの。こちら目がけて滅茶苦茶に撃ってきたのだ。これでは反撃どころの騒ぎではない。少しでも距離を取るべく俺は逃げ回ることにした。

一方の提督はハッチを開き、手負いのバイド戦闘機を回収しているところであった。が、その隙間から少女が二人這い出てくる。

提督「なっ、バイド汚染のリスクが高すぎる! 戻るんだ」

そんな制止を聞かずに白蓮もお燐もただバイドと成り果てた少女を睨みつける。

白蓮「○○さんやジェイドさんの仲間達だけがあんな危険な思いをして私は指をくわえて見ているだけだなんて……耐えられません!」
お燐「えーっと……あたいと同じ屋根の下で暮らして同じメシを食べてきた仲だし、やっぱり自分でも決着つけないと!」

お燐は知らないが白蓮は、ああなった住職サマは提督が止めても向かうだろう。そんな決意抱く二人に気を取られているとお空のレーザーに被弾しそうになった。チリチリと身を焦がす音に焦燥しながら、宙返りをし、お空の背後を取った。

ならば俺が撮る選択は一つ。バイド体が二人をむしばむ前に決着をつけるっ!

貴方「いくぞ、フォトントーピード!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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