一気に魔力が爆ぜる。両腕から激しく出血した。その痛みに耐え、狙いを付け直す。ピシとキャノピーにヒビが入った。それでも眼光絶やさない。
鋭く輝く光の剣がバイドを貫き、そこからバイドをジュウジュウと内部からも焼いている。これで、これで最後だ。ホログラムが消えていく。そして憎き本体は木端微塵に爆散した。
貴方「はぁ……はぁ……はぁ……」
ズキズキと傷む両腕、俺は息を荒げながら汗が目に入りしみるのをこらえ右目を見開いた。……やった、確かに俺はバイドを倒したのだ。
こうやってバイドの中枢を内部から焼き切って破壊したのだ。流石にもう復活しないだろう。
提督「まったく、無茶苦茶な奴だよ君は。さあ、君の怪我を治療しないといけないな。今度こそ地上に……む? なぜ艦が揺れるのだ?」
戦慄した。俺は確かにバイドを破壊した。手応えもあったし、この目で確認もした。だというのに、なぜだろうか、この言いようのない不安感は。俺は琥珀色の消え失せたバイドの中枢があった漆黒の暗闇に目をやった。
⇒驚愕する
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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