貴方「どうしたんだい、白れ……」
直後俺の視界は緑色に染まった。なんだ!? 何が起きている? 振り向いて俺はゾっとした。アールバイパー全身がゲル状の物体に包まれているようなのだ。
白蓮「○○さんっ! ○○さぁんっ!!」
早苗「そんなっ、こんなこと全く予想できなかった……」
俺を捕えたゲルは少しずつバイドのいた場所へ引きずり込もうとしていた。そして俺は目が合ってしまった。真っ黒い色をした瞳孔に。そんな、奴は、奴はこれだけ死力を尽くして戦ってきたのにまだ生きているというのか!
この騒ぎで目を覚ましたジェイド・ロス提督。寝ぼけながらも今の状況を察知すると俺に叫んだ。
提督「死ぬ気でもがけ、抜け出せ! バイドに、その漆黒色に染まった瞳孔に取り込まれるぞ!」
んなことは分かっている。最大速度でこの緑色のゲルから抜け出そうと今も俺は必死に機体を揺らしながら抗っている。そんな俺を包むゲルはまるでアールバイパーをスキャンでもするかのように光を照らしてくる。
早苗「もしかしてアールバイパーのデータを読み込んでいるのでは……? しかし心苦しいです。助けてあげたいけれど下手に手を出しては○○さんにまで危害が及んでしまいます」
そうだ、バイドは自らへの脅威の象徴としてさっきまでフォースをばら撒いていた。つまり奴がばら撒くものは奴自らが最も恐れている存在。よく見るとバイドの親玉は薄気味悪く緑色に発光した粒子をばら撒き始めていた。
その多数の粒子は少しずつ形を変え、アールバイパーの姿へと変わっていく。アールバイパーの形をしたモノがバラバラと無秩序にまき散らされているのだ。
俺は今もスキャンをされている。これを止めたいところだが、攻撃も通用しないし逃げ出せる気配もない。もう駄目なのかと諦めかけた矢先、突然ゲルの方から俺から離れていった。助かった……いや、もしかすると最悪の事態かもしれない。
白蓮「さっきまでアールバイパーを包んでいたゲルが本体に取り込まれていく……まさかっ!?」
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら