屋根から侵入したので下りの階段しか見つからない。ここは最上階のようだが、あのゴーレムが「さとり様」と言って上辺だけ慕っていた地霊殿の主はどこにいるのだろう?

貴方「下のフロアも探すか」

ゾロゾロと破壊された最上階から階段で降りていく。そして下に行くたびに感じる嫌な気配……。

提督「バイド反応が凄まじいな。ここの主はバクテリアンをペットとして受け入れたくらいだ。まさかバイドをも手中に収めているのでは……いや、ただバイド化したと考えた方が妥当だな」

小型バイドが群がってくるが、これは主にジェイド艦隊が追い払っている。どこかに動物の面影を残したバイド達は恐らくここで飼育されていたペットで間違いないだろう。

フロアを降りるたびにバイドの数が増えて増えて……そしてついに1階まで到達してしまった。

そして、それらしき妖怪を発見した。身長は低く顔立ちも幼いが、胸のあたりで光る一つ目が恐ろしげでもあった。こいつが……地霊殿の主に違いない。バラカスたちが恐れ、ゴーレムが上辺だけ慕っていた……。

さとり「そう、『古明地さとり』。ごきげんよう、屋根から侵入するお行儀の悪い皆様」

ステンドグラスの鮮やかな光に照らされたさとり。彼女のピンク色の瞳はどこまでも冷たくこちらを睨みつける。確かに屋根を壊したのは悪いことだが、俺だって不本意であった。これも……

さとり「これも正義の為なんですってね。その為に上の階で暮らすペット達は雨ざらし。可哀想……」

ペットといってもバイド化している奴ばかりだったし、そもそもバクテリアンが住みついていた……

さとり「まああの脳みその妖怪は何処か胡散臭かったので、別に構わなかったのですがね。よからぬことも考えていたようですし」

何なんだコイツは。俺は何も口にしていないのに勝手に話が進んでいくぞ。まるでこちらの心の中を見透かされているような……。うすら寒い恐怖が俺を襲う。なんなんだよこいつは、気味が悪すぎる。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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