提督達バイド艦隊は相変わらず何かに怯えて小刻みに震えるのみ。白蓮さんも同じく冷や汗を垂らしながら、恐怖に顔を歪めているようだ。
貴方「何をした? 一体何をしたというんだ!?」
訳が分からない。勝利は目前にまで迫っていたはずだ。だというのに……。
さとり「むむ、どうやら貴方のトラウマは『夏の夕暮れ』とは違うようですね。てっきりこいつらの仲間だと思いましたが、さすがに数が多かったので間違えてしまったのでしょう。まあもう一度貴方の心の中を覗き込むまで」
こいつ、心の中に潜むトラウマを見つけてなにか妙な術を使っているらしい。そんなことさせるかっ! 今の彼女は手負いの筈。心の中を悟られる前に一気に攻撃を叩き込めば決着がつく。
貴方「この程度の距離、アールバイパーの機動力なら一気に……」
さとり「詰められるでしょうね」
ステンドグラスの暗く色づいた光が照らす中、俺は蒼い刃「レイディアントソード」を掲げ、一気に間合いを詰めたがあまりに直線的な動きだったのが災いだったか、ふわりと回避されてしまう。彼女の胸で赤い目玉「第三の眼」がキラリと光る。
さとり「でも、何人たりとも光の速さには追いつけないわ」
次の瞬間、目玉から赤い光線が薙ぎ払うように発せられた。先ほどのようにレーザー攻撃を仕掛けてくる前兆なのだろうが、捉われる前に機体を回転させてそのまま最接近。ニードルクラッカーを発射する。青い針は的確にさとりを追いかけ、そして突き刺さっていく。
俺は確かに攻撃を当てた。そして確実に効いているはずだというのに、不敵な笑みを崩さない。
さとり「見えたわ、貴方の新鮮なトラウマが。さあ、これからが本番よ! 眠りを覚ます恐怖の記憶(トラウマ)で眠るがいい!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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