(その頃地上の守矢神社……)
地底を襲った大地震はその振動を地上の、そして天にそびえんとそそり立つ妖怪の山頂上にまで伝搬していく。
守矢神社の最奥、大きな揺れを受けて照明の光がグラグラと揺れ動く中、神奈子はただ一人渋い表情を見せ、それでも微動だにしていなかった。
神奈子「地底から……だな。仏教勢は、○○は上手くやっているのだろうか……」
そんな折、神社に急速に接近するは蒼き翼。
早苗「神奈子様っ! 河童の集落外れからマグマが……止まりません!」
息を切らせた風祝が告げる。フムとわずかに首を動かし思索を巡らせる神様。
豊富な水が煮えたぎる溶岩をせき止めるであろうが、居住区をやられる可能性も否めず、更にただの噴火ではなくバイド異変が関わっている可能性が極めて高い為、対策は必須である。そう神奈子は判断した。
神奈子「諏訪子、留守を頼んだぞ。私は早苗と一緒に河童達をどうにか指揮して被害を最小限に食い止めなければならない。早苗、マグマの他にバイドも地上に噴き出たはずだ。奴らを地上にのさばらせないよう、速やかに排除するぞ!」
名前を呼ばれてどこからかピョコと飛び出る目玉付きの帽子。あまり事の重大さを分かっていないようで、どこか薄ら笑いを浮かべている。
諏訪子「留守の間に神社を乗っ取っちゃったりして」
神奈子「言ってろ。久方ぶりに神様らしいところを見せるんだ、貰える信仰も大きいだろう。んなことしてたらパワーアップした私の力でつまみ出して……」
早苗「もうっ! 神奈子様も諏訪子様もっ!」
そう、真意かどうかも疑わしい軽口に付き合っている暇はない。河童の集落が滅茶苦茶になる前に手を打つべしと神様と風祝が頂から降りて行った……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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