それでも俺達は行かなくてはいけない。地上でリリーホワイトを手にかけたその時に自らに誓ったではないか、「これ以上の悲劇を生まない為にも地底のバイドを倒して地上に帰る」と。

お燐「あたいが集めてきた燃料、つまり死体を旧灼熱地獄に運ぶための道がある。あそこならさとり様と鉢合わせすることもないわ。案内したげるからついてきて!」

なるほど、抜け道を使えば旧灼熱地獄の中枢まで一本道というわけだ。そして原始バイド達と別れて俺達は抜け道の入り口まで向かったが……。

白蓮「こんなに炎が噴き出ていては進むのも困難では……?」

そう、床も壁面も天井さえも燃え盛った通路。生身ではまず通り抜けられないだろう。お燐は毎回ここを使っているんだろうか?

お燐「嘘、前よりも激しい……。お空が更にバイドを呼び寄せて力を蓄えているに違いないわ。もう時間がないよ!」
提督「木の船である聖輦船で突っ込むのは自殺行為。キャプテンムラサ、ここでしばしのお別れだ。あとは私達に任せてほしい。そうだな、ここに待機して疲れ切った我々を回収する準備をして貰えると嬉しい」

その申し出には俺も賛成だ。聖輦船は俺達の家でもある。燃えてなくなってしまえば帰る場所を失ってしまうことも意味するのだ。

さて、ムラサ達を待たせるのは悪いし、俺達に残された時間もあとわずかなようだ。お燐を先導させ、俺、白蓮、バイド艦隊と続き炎の道をひた進む……。

誰一人、犠牲者など出させはしない……!




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら