いつの間にかコンパクを縛っていた炎は消えており、改めて追い払えたことを実感する。

ほどなくして騒ぎを聞きつけたのか、白蓮さんが風呂場に駆けつけてきた。

白蓮「○○さんっ! 今恐ろしい音がこの場から……」
貴方「お燐だ。お燐が俺が一人になる瞬間を狙って襲ってきやがった」

この襲撃という事実が、地霊殿の奴らが本格的に俺達を消しにかかっていることを明白にしている。

白蓮「私の聞いた声は猫の声だったような気がしましたが、やはりお燐のものでしたか……」

無言でコクリと頷く俺を見て白蓮さんは湯煙の中、伏し目がちになる。その眼差しはとても悲しげであった。

白蓮「彼女は死体を集める為には手段を選ばない妖怪です。墓地のご遺体目当てに命蓮寺に入門しようとしたこともありました。私はもちろん断りましたが……。おそらくバイド異変以前に我々命蓮寺の人間に恨みを持っていたのでしょう」

戦争だ、戦争が始まる……。これはバイドを用いて地底を汚染せんと企むサトリ妖怪と、そのバイドを持ってバイドを制すべしと地上から殴り込みに来た俺達命蓮寺の……。そしてその火ぶたを切ったのは私怨を持つお燐……。

白蓮「ひとまず緊急の事態は抜けたのですから前を隠してはどうですか? その……目のやり場に困ってしまいます///」

あわわわ!? 白蓮さんが両手で顔を覆いながら俺の下半身に顔を向けている。俺は反射的に浴槽に肩まで沈んだ。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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