ファントム・セル、擬態能力を持った巨大バイドである。
そう、古明地さとりは、はじめから地霊殿にいなかった。恐ろしいことにファントム・セルは本物のさとりを既に捕食して、ずっと彼女に成りすましていたのだ。そうだ、そうとしか考えられない。俺は震えが止まらないでいた。
貴方「俺達が最初にたどり着いた時から地霊殿は既にバイドの温床だったってことか……」
提督「辛いがそう考えるのが自然だろう。何せバイドの種子がここに集中的に降り注ぎ続けていたんだしね。おそらく最初の犠牲者は……。しかし悲しんでいる時間はない。奴がまた別の姿に擬態する前に引導を渡してやろう」
そう、俺達は始まったときから敗北していた。だが、今はその脅威をここで根絶やしにすることが先決! こんな奴らを地上に出すわけにはいかない。再び銀翼に乗り込んだ俺はオプションを3つ呼び出し、サンダーソードの構えを取る。
殺気を感じ取ったのか、ファントム・セルはモゾモゾとうごめくと逃げ出そうとした。
貴方「あっ、待てっ!」
追いかけて追いかけて旧灼熱地獄の真上まで追いかけた。行き止まりでありもはや逃げるすべもない。奴は再びモゾモゾ身をよじるとドブケラドプスの姿になろうとする。させないぞ!
貴方「重銀符……」
白蓮「大魔法……」
提督「フラガラッハ砲……」
狙いを定め、そして他の二人と呼吸を合わせる。よし、今だっ!
貴方「サンダーソード!」
白蓮「魔神復誦!」
提督「発射ーっ!」
三方向から色とりどりの光がファントム・セルを貫く。奴の細胞はズタズタに引き裂かれ、そして眼下の灼熱地獄へと落ちていく……。そのまま地獄に落ちな!
ボロボロになりながらもファントム・セルは古明地さとりの姿を取る。口をパクパクさせて何かを言っているようだがほとんど聞き取れない。
さとり?「ワタ……シ……サト……リ……」
こんなことを言っていた気がするが、もはや確認するすべもない。あのままマグマにドロドロに溶かされるだけだろう。まったく往生際の悪い奴だ。
提督「ヲヤスミ、ケダモノ……むっ?」
今の衝撃で火山活動を誘発したのか、地面を大きく揺るがした。
白蓮「地霊殿への道が崩れます! 脱出しましょう!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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