風呂から上がり汗を流すはずの場所で冷や汗をかいた俺であったが、この後はとんとん拍子で事が進んでいくことになる。
お燐が襲撃してきたという事は白蓮さんや原始バイドの拠点が地霊殿の奴らにバレバレという事を意味する。これはもはや一刻の猶予もないことを意味しているのだ。
俺は俺で地霊殿の主である古明地さとりの能力について事細かに説明した。胸に光る「第三の目」に睨まれることで心を読まれ、その相手が抱く最も怖いものを幻として再現させるというものを。
バラカス「ふーむ、心を読まれては作戦を考えても筒抜けか……。よし、俺にいい考えがある。しかしこの作戦を悟られてはまずいし、準備に時間がかかったりもする。事前に説明しておこう。よしお前ら、アレを持ってくるんだ」
程なくして罪袋は厨房から胡椒の小瓶や唐辛子らしきものをいくつか持ってきた。
バラカス「対サトリ妖怪用秘密兵器を用意するぞ。人呼んで『とんがらし爆弾』っ! 確かに心を読む能力は恐ろしいが、その『第三の目』とやらが見えていなければ無力化すると見た。炸裂する唐辛子と胡椒の粒子がそのサトリ妖怪の視界を奪う。能力を封じられて慌てふためくその間に生け捕りという寸法だ」
罪袋A「捕虜は我々が丁重に扱うので安心してくれたまえ」
うわぁ、安心できねぇ……。
バラカス「爆弾の量産と投擲は我がソウルフレンド達に任せるとして、俺達はそれまでの時間稼ぎをしないといけないな。ギリギリまで爆弾の存在を悟られぬように、一瞬の隙をついて炸裂させるのだ!」
罪袋ども「うぉぉ!」
こうなった以上やるところまでやらなければいけない。相手は本気で俺を殺しにかかってきた。こちらも真剣に取り組まなければ惨劇は免れないだろう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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