激しく地底を揺るがした地震は落ち着きを取り戻し、そして地霊殿からも遠く離れた。戦闘で疲弊したアールバイパーも聖輦船が回収し、今は機体から降りている。
聖輦船の中で今も白蓮さんはガタガタと震えが止まらないようであった。どうしていいかわからなかったが、俺はそんな彼女の手をぎゅっと握ることにした。
一方の聖輦船の傍を航行しているコンバイラ達も元気がない。みんな酷いトラウマを引き出されてその精神的ダメージが今も残っているのだ。
それにしてもこれからどうしたものだろうか? 地底には居場所がない俺達。明らかに一度体勢を立て直したほうがいい感じであるが、それを可能とする安全地帯が確保できないのだ。
市街地まで戻ってもそれは同じであった。船の外に目をやって何かないかと思索を巡らせていたら……。
貴方「なるほど、あいつらがいたか」
遠くから見ても丸分かりの真っ赤な先端を持った肉の棒を発見した。相変わらず取り巻きに罪袋を連れているあのバイドはバラカスのもので間違いないだろう。
貴方「白蓮、まずは身を隠して体勢を立て直す必要がある。協力してくれるやつに心当たりがあるんだ」
それだけ告げると俺は再び銀翼に乗り込んで聖輦船から飛び出して降り立った。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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