ゴウゴウと燃え盛る地獄。その中でも比較的涼しい場所を知っていたお燐は意気消沈するバイド艦隊と白蓮をそこへ誘導する。

貴方は蒸し風呂状態のコクピットから避難させられ、横たわらせていた。

提督「うっ……うぅ……ゲインズ、どうして……」

それにしても提督は先程から声を漏らしながら涙を流し嗚咽し続けている。白蓮は今も意識のない貴方に手いっぱいであったので、お燐が提督に語り掛けた。

お燐「あの、やっぱりさっきの緑色の人って……」

答える気配のないジェイド・ロス提督に代わり、生き残りのバイド戦闘機が返答する。

バイドシステムα「ゲインズは提督との付き合いが長かったんだ。噂ではバイド化する前から相棒同士だったとか。一応は上官と部下って関係だけれど、誰がどう見ても親友同士にしか見えなかった。そんな特別な存在たるゲインズを失ったんだ。そのショックは計り知れない……」

それを聞いて何とも言えない面持となったお燐。一方で白蓮は貴方をどうにか起こそうと必死に声をかける。

白蓮「○○さんっ! お願いですから返事を……。ああ、こんなに汗をかいてしまって。でもこんなところに水なんてある筈ないですよね……」

高温にやられてさらに衰弱していた貴方。このままでは助からないことはうすうす白蓮も気が付いていた。そしてそれを上から見ていたのは泣き腫らしたジェイド・ロス提督。

提督「うぅ、ゲインズ……む、水? はっ、もしや!」

かのA級バイドが波動の光に包まれた直前、ゲインズが何を言っていたのか、提督はその脳内でプレイバックさせる。

そう、ゲインズはジェイド・ロス提督を生かすことが希望に繋がるらしいことを口にしていたのだ。何故バイドの暴走戦艦が人間である○○を救うきっかけとなるのか。提督は察しがついたのだ。

提督「ひじりん、水ならあるぞ! かつての私がどこまでも渇望した上質な『地球の水』が!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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