忘れかけていた感覚が戻ってくる。俺の口元を流れるのは……

貴方「みず……」

極限まで渇ききったその体に瞬く間に染み込んだのは水であろう。体が動く、俺は起き上がると水のなみなみと注がれたタンクを発見した。

提督「飲み水だ。君は酷く水分を失っている。遠慮なく飲むといい」

頼まれなくとも! 俺はゴクゴクと喉を鳴らし、渇きを癒した。ああ、染み渡っていく……。俺は完全に意識を取り戻した。

だが戦況は一体どうなったのだ? 俺が気を失っている間に何が起きたのか……?

貴方「奴は、Xelf-16はどうなった!?」
白蓮「どうにか撃破しました。その代償はあまりに重かったのですが……」

俺は周囲を見渡すとバイドの艦隊がかなりの数を減らしていることに気が付いた。くっ、俺が倒れたばかりに……!

提督「ボルド、タブロック、ノーザリー、ゲインズ……他にもいる。私も悲しい。だが、停滞は許されない。散っていった仲間の為にもバイドの親玉を倒すぞ! あいつらの魂もそれで浮かばれるはずだ」

そうだ、後ろ向いて悔やんでいても状況は何も変わらない。空から、そして地上からバイドを集めている異変の首謀者「霊烏路空」は目の前だ。

お燐「お空……今も苦しんでいるのかな?」
白蓮「これでバイドの異変が……本当に終わるのでしょうか?」
提督「○○が、そしてゲインズが私をここまで繋げてくれた。今度は私が力を振るう番だ……」
貴方「いよいよだな。ラストダンスとしゃれ込もう!」

様々な思いは交錯すれど目的は皆一緒。そう、「バイドを倒して、地上に還ろう」これのみである。

皆「BLAST OFF AND STRIKE THE EVIL BYDO EMPIRE!」

ほぼ同時だったであろう、俺達は灼熱地獄のその更に先へと飛翔した……。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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