(その頃旧地獄市街地郊外上空……)

地上から緑色の長髪をなびかせながら落ちていく早苗。そして地底からそれを最初に発見したのは……。

罪袋A「親方っ、空から女の子が!」

よりにもよって罪袋どもであった。

バラカス「誰が親方だっての。5秒で受け止めてやれ! 地面に叩きつけれたら大惨事だぞ! 布切れがあったはずだ。アレ使って上手くキャッチするんだ」

4人の罪袋が布切れをピンと張り、落ちてきた早苗を受け止めた。しかし落ちてくるのは彼女だけでなかった。

罪袋F「バラカス神様っ、こっちの空からも女の子……いや女の子のお母さん? とにかくもう一人が!」
罪袋G「あん? ありゃお母さんどころじゃないな。もっと歳を食ってるとびきりのBBA……ひぎぃ!」

失礼なことを口走る罪袋の真上に太い柱が落ちてくるとそのまま押しつぶされてしまった。

罪袋D「あーあ、そんなこと言うから……」

その御柱の上に乗っかっているのは、落ちていく早苗を追いかけていた神奈子である。

早苗「神奈子様、私を追いかけてきたのですね。でもこんなところにバイドが! 地上に戻る前に退治してやりましょう」

戦闘態勢を取る早苗に対して罪袋達が止めに入る。

罪袋A「バラカス神様は悪くないの! むしろ異変の被害者」
罪袋B「バイドはバイドでも異変が起きる前から住んでた原始バイドなの!」

流石の早苗も原始バイドなんて言葉は聞いたことないので首をかしげる。

罪袋C「○○って人が付けてくれた名前でね、あの人曰く『今のバイドの設定にリファインされたころに幻想入りしたバイド』だとか言ってたよ。なんか俺にはよく分かんないけど分かる?」

ここまで聞いて早苗さんもピンと来たようである。

早苗「ああなるほど、そういうことでしたか。それでは確かに異変とは関係なさそうですね」
神奈子「おいおい、勝手に話を進めないでおくれ。私にはサッパリなのだが?」
早苗「うーん……。ちょっと込み入った説明になっちゃいますが、あの○○さんと接触したようですし悪人ではありませんよ」

自信ありげに説明する風祝だが、神奈子は今も訝しげに睨み付けている。

神奈子「まあいいさ、敵意もないようだしここで争うこともないだろう。それに私は異変の首謀者に心当たりがある。そいつをぶっ潰してコイツが消えるのなら嘘をついていたことになるし、残っていればこいつらは正しかったという事。地霊殿だ、場所を案内してくれ」

神奈子はこのままバイドの親玉に殴り込みに行くつもりのようである。早苗もそんな神様を放っておけるはずもなく付き添うことを決意した。

バラカス達に地霊殿入口まで案内させる。7人いた罪袋達は美女二人を前にしても神奈子の眼光が恐ろしくて最後まで手出しが出来なかったようである。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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