行く手を阻むは火柱とバイドの軍勢。俺はレイディアントソードを取り出し、迎撃の体勢を取る。こんな奴ら相手にしている場合ではないっ。すれ違いざまに斬り伏せてやる。

左右に機体を激しく移動させ、火柱を回避。すれ違いざまにメルトクラフトや火山弾を刃の錆とする。

そしてさらに進むと奴が見えた。お燐を連れ去った炎の龍が。

貴方「そいつを離せっ!」

こちらに気付いて頭をもたげこちらを見据える龍にあいさつ代わりのニードルクラッカーを食らわせる。龍は相変わらず食う事しか能がないのか、新たな標的を見つけると大口開けてこちらに突っ込んできた。ならばこのまま切り伏せるっ!

貴方「ちっ、火柱か」

だがその行く手を阻むように炎の柱がせり上がる。コイツ自体は大したことなさそうだが今も敵の手の上で踊らされていることは忘れてはならない。俺は複数上がった火柱の細い隙間を機体を限界まで傾けて通り抜け、遂に近接武器の射程内にまでたどり着いた。

貴方「お燐を返してもらうぞ。リフレックスリング!」

輪っか型のノコギリが竜の胴体を切り裂き、そしてお燐を掴んだ。あとはヨーヨーのように引き戻せば……。

お燐「ひゅー! やるじゃんお兄さん♪」

先程までさらわれていたとは思えない呑気な歓声。そうだ、熱くなりすぎてはいけないな。さて、人質を失った敵に容赦は要らない。俺はお燐をリングから解放するとこちらに向き直った龍にレイディアントソードを向ける。

貴方「行くぜっ。ネメシス、コンパク! オーバーウェポンだ!」

3つのオプションを呼び出し、魔力を収束させていく。機体に、血潮に魔力が流れる妙な感覚と共に光を集めるはレイディアントソード。狙いを定めて……まだだ、もっと引きつけて引きつけて……今だっ!

貴方「重銀符『サンダーソード』!」

ほとばしる光が炎の龍の額に突き刺さり、雷がはじけ飛んだ。細切れになった流体金属がボトボトとマグマに落ちていく……。

更にお燐と一緒に奥へ向かおうとしたらそこは行き止まりであった。こいつ、何が何でも俺達を先に行かせないつもりだな。

貴方「そろそろ本体も出てきた方がいいんじゃないか? 逃げながらじゃまともに戦えないだろ?」

俺の挑発に乗るがごとく、溶岩の壁面で不自然に盛り上がった突起が頭頂部から裂けると、そこから肉塊が飛び出した。遂にお出ましか、A級バイド「Xelf-16」!




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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