そう、さっきまで俺が居た筈の縦穴が消えているのだ。塞がっているとかではない、きれいさっぱり無くなっているのだ。
白蓮「そんなっ、どうして……?」
冷静になろう、今置かれている状況をよく観察するんだ。この状況を打破するヒントが隠れているかもしれない。
周囲は相変わらず旧灼熱地獄の炎で熱されているのか、琥珀色に……いや待て、こんな色の炎じゃなかったぞ! というか炎なんて何処にも揺らめいていないではないか。あえて言うならあの地底の太陽がメラメラと燃え滾っているくらい……。
提督「この光景……まさか!」
早苗「あの、これってやっぱり……」
炎もなく、空間の中心には大きな太陽。その周囲では太陽系を彷彿させる物体がぐるぐる回っており、まるで琥珀色をした宇宙空間だ。そのことに気が付いた俺は愕然とした。そんな……。まだ奴は、バイドは生きているっ!
貴方「ってことは、あの太陽は……」
こちらをただただ覗き込むのは琥珀色の中から覗き込む邪悪な瞳孔。驚きの息を漏らすのはジェイド・ロス提督。
提督「あれは『琥珀色の瞳孔』……。みんな、最後まで油断するんじゃないぞ! 最後の最後まで……決してだ。決して気を抜くな!」
本当にヤバい相手だ。提督はもちろん、早苗も俺も震えが止まらない。白蓮さんや神奈子さんもただならぬ気配を感じ取ったのか、表情を険しくし戦闘に備えている。
今度こそ本当の、本当のラストダンスだ!
銀翼と妖怪寺AXE LAY to LAST DANCE!!に続く……
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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