(その頃、守矢神社では……)
光が……消えた……。
私は銀翼が敗北したことを感じ取った。まるで自分の肌を切り裂かれたかのような感覚を覚えたのだ。
今となってはもう一つの私ともいえる愛すべき楽園、幻想郷を救う輝きが潰えたのだ。
藍「紫様っ! 酸素濃度の低下が止まりませんっ!」
邪魔者を排除したことで、赤いクリスタルはいよいよ「テラフォーミング」とやらに本腰を入れ始めたと見える。○○と戦うために残しておいた力をもこちらに回したのだろう。
霊夢「どうすりゃいいのよっ! こんな事なら私が行くんだったわ」
藍「気持ちは分かるが、今の霊夢では無理だ。今の奴を倒せるのは、あの赤いクリスタルから生まれた存在のみ。○○が死んでしまった今は……」
このままでは本格的に死の大地にさせられてしまう。こうなれば、使いたくなかったけれど……!
紫「いいえ、まだ手なら残されているわ」
頭上にスキマを発生させるとそこから無数の宇宙戦闘機が現れる。先端が二つに割れたもの、機首にオレンジ色の盾を装備したもの、猛禽類のようなシルエットをしたもの……。それらがざっと見て2万機ほど。
藍「これは……?」
紫「私が秘密裏に研究して生み出したあいつらのコピーよ。いずれ『外の世界』と戦争になった時に使う筈だったもの」
だが、私の生み出したコピーの戦力では赤いクリスタルを破壊することが出来ない。ゆえに私が取るべき行動は……。
紫「赤いクリスタルはシューティングゲームが力の源よ。外の世界に赴いてゲームとゲームを生み出す者を根絶すれば奴は無力化する!」
藍「なっ……そんな無茶苦茶な!」
紫「やらなければ私達が死ぬだけよ!? 藍、私が帰ってくるまで酸素を持続させて頂戴。私はこいつらを指揮して奴らの力の源を根絶する!」
外界に繋がるスキマを開くと、無数の戦闘機群が吸い寄せられるように入り込んでいく。私もそれに続いた。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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