その日、空が切り裂かれた。
異形の機械が数万機、切り裂かれた空から現れると周囲を無差別に爆撃し始めたのだ。
それらは戦闘機のような形をしていたが、空中で静止したり急加速と急停止を繰り返したりと運動性が桁外れであり、我が国の技術の結晶たる兵器群ではとても太刀打ちできるようなものではなかったのだ。
しまいには光るシールドを展開するような機体までもが出てくる始末。正直何でもありな集団だった。
「かの大国の新兵器だ」だとか「異星人が攻めてきた」だとか憶測が飛び交い、今も混乱している。だが、私には何となくわかった。
あれらはゲームの世界からやってきた侵略者だ……と。しかし人々の希望の存在であったはずの彼らは今、その守るべき人類を蹂躙している。
どうしてそうなったのか、どうして現実の世界に奴らがいるのか、理由は分からない。だが、彼らの特徴的な見た目を見ると、私の導き出した結論に間違いなどないことがよく分かる。残念であるが、これは真実だ。
今もビルを一つ滅多打ちにしている。確か有名なゲーム会社のビルだった気がする。そこを寄ってたかって爆撃し続けている。
もう瓦礫になったというのにそこだけ執拗に攻撃を続けていた。まるで腐った肉に群がる無数の蝿のようにも見えた……。
このままでは私も危ない。逃げ惑う人の流れに乗って、私もこの場を避難することにした……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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