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途切れた意識の暗闇に、光が差し込む。ゆっくりと俺は目を開くと柔らかな陽射しが目に飛び込んできた。
次に透き通るような青空が目に入る。ああ、俺はどうにか生還できたんだ。安堵した俺は大きく息を吸い込む。
貴方「……っ!? ガハッ! ゴホゴホ!」
しかしその直後に俺は激しく咳き込んだ。命がけの脱出だったのだ。砂埃でも吸ってしまったか。だが、起き上がった俺は周囲の景色に愕然とするのであった。
目に飛び込んだのは大きなコンクリートの柱に空を覆うは黒い線。ビルと電線である。更に言うと先ほどまで俺が横たわっていたのはアスファルト。そこに引かれた白線の形から俺は駐車場に横たわっていたらしいことがわかる。車はまばらにしか見かけないが。
間違いない、ここは外の世界だ。自然豊かな幻想郷に長く身を置いていた俺にとって、こっちの空気は排気ガスまみれで汚く、随分とまずいものであった。だから反射的に咳き込んでしまったのだろう。
嫌な予感がした俺は空車の目立つ駐車場を後にし、道路に出ると振り向いた。
貴方「そんなっ……!」
ここは駐車場なんかではなかった。俺が最後に訪れた時にはここには小さいゲームセンターがあった筈である。だがゲーム機はおろか、建物すら残っておらず、あの「アールアサルト」が置かれていたゲームセンターはなくなってしまったことが分かった。
そのことに気づいた俺はガクリと膝を落とした。ただただ右手に握られていた紫色のネクタイの切れ端だけがこれが現実に起きたことだと証明していた。
そこに確かな絆があった証、そして博麗大結界に阻まれてそれが途切れてしまった証……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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