(その頃、幻想郷、妖怪の山……)

暗闇の中、うずくまっていた私だが、ついに決心をした。

私は写真機を起動してあの人の名前を入れる。検索に時間がかかっているらしく、なかなか念写が終わらない。

はたて「○○……!」

やっぱり私の知ってる○○とは全然違う姿に変わり果てているのでは? やっぱり、念写するべきじゃなかった……!

そう頭によぎってから数秒後、とうとう念写が終わった。そこに写されていたのは……。

はたて「○○っ!」

光る板のような物体とにらめっこしている○○の姿ではないか。何をしてるのかまでは分からないけれど、でも一つだけハッキリしたことがある。○○は生きているんだ!

場所はどこなんだろう? 私は周囲の景色も一緒に念写を試みてみた。だが、幻想郷では見たこともないような風景ばかり。どこにいるのかは皆目見当がつかなかった。至る所に灰色の柱がそびえ立っていて人も沢山いて幻想郷よりもずっとゴチャゴチャしているような……。

私は一つの結論に辿り着いた。これは外の世界だ。おそらく最後の戦いで大きな衝撃に煽られて博麗大結界の外に出てしまったのだろう。だから会いに行くことは出来ない。

出来ないけれど……でも私は彼の無事を知ることが出来る。見守っていくことが出来る。

考えてみれば私の目的はそれではないか。私を夢中にさせた○○がどんな生き方をしていくのかを記録に残す。

それでも、やっぱり傍にいられないのは悲しいよ……。○○に、○○にまた会いたい……!



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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