う、うう……。

途切れていた俺の意識が次第に鮮明になる。穏やかな風と柔らかな陽射し。そして背中に感じる少し湿った土の感触。俺はどうやら幻想郷に戻ってこれたようだ。痛む体をどうにか動かし立ち上がる。

自分自身の無事を確認すると、今度ははたての無事が気になってきた。

貴方「はたてっ、はたてっ!」

だが返事はない。アイツまさか、俺を助ける為に自分が犠牲になって……! 慌てて俺は彼女の名前を叫びながら周囲を見渡す。だがその姿はどこにもない。代わりに何かに躓いた。その縦長の機械は見間違う筈がない。はたてのカメラだ……。

俺が手に取ると、どこかボタンを押してしまったのか突然画面に光が灯り始める。そこに流れた映像は不鮮明ではあったが明らかにはたてのもの。場所は……さっきまで奴と戦っていた妙な亜空間の中だ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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