赤いクリスタルと戦えば勝っても負けても俺は無事ではない。それで、それでいいんだ。

それに奴の申し出を受け入れたら結局白蓮は死ぬ。気の遠くなる時を経て再び包容力抜群の僧侶な魔法使いが生まれたとしても……それは俺の知ってる白蓮ではない。

貴方「今を必死に生きる白蓮はっ、永遠に戻ってこない! 俺は白蓮を、そして幻想郷を守る。たとえこの命が燃え尽きようとも!」

改めて覚悟が出来た。やはりここは俺が終わらせなくてはいけない。

朱理「バカバカしい……。ならば死ぬがよい」

しかし朱理……いや、赤いクリスタルは今も戦力を多数保持しており攻撃を当てるたびに弱体化するバジュラバイパーでは確かに勝算のない戦いであった。

これを打破するには圧倒的な火力を一気にぶつけて一撃で破壊するほかない。

貴方「ネメシス、コンパク! 禁術『オーバーレイド・オーバーウェポン』だ。ありったけの魔力を流し込め!」

まずはポッドから魔力を引き出す。激しい頭痛が俺を襲ったが、それでもかまわずに、ネメシスから、そしてコンパクからも魔力を引き出し始めた。

貴方「これが最後の一撃だ。ゆっくり霊夢、お前の魔力も使うぞ」
ゆっくり霊夢「ええっ、ダメだよ! これ以上魔力を集めたら危ないよ!」

確かに「オーバーレイド・オーバーウェポン」はオプション3つの魔力を収束させるもの。これ以上は俺や銀翼の体がもたないので4つ目は使用できない筈であった。

貴方「お前たちは全てが終わったらコンパクに乗って幻想郷に戻れ。逞しく生きるんだぞ……」

泣きわめく生首の妖怪からも魔力を吸収する。確かにこの状況を長く維持するのは危険だ。収束したエネルギーが発射される前にこちらが爆発してしまう。

貴方「逆回転リフレックスリング!」

レイディアントソードを失っているので、代わりにリングを射出。ヨーヨーのように発射されたリングはうなりを上げて朱理を捉えた。

貴方「そのまま重力で押し潰せっ!!」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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