逆回転リフレックスリングの中心には回転エネルギーが集束し、多大な重力を発生させる。普段の運用だとこれで物をキャッチしたり投げ飛ばしたりするのだが、今回はその引き付ける力を最大限に上げて圧殺するという使い方なのだ。
もちろん4つのオプションを使っての禁術だ。3つでさえ命がけなのだから、銀翼だって無事ではない。あちこちでスパークが発生し銀翼が暴走をしているのが分かる。操縦桿も熱を帯びて触れられない程の熱さになり、俺は思わず手を放してしまう。
貴方「うおあああああ！！」
だが攻撃を中断するわけにはいかない。ありったけの魔力をリングに伝えるべく俺は灼熱の操縦桿を再び握りしめる。リングはさらにクリスタルを締め付けて押し潰そうとする。そしてとうとうヒビが入った。同じ瞬間に魔力を放出しきったらしく操縦桿の熱が消えうせる。
貴方「やったか？」
朱理の形をしていたクリスタルは中心で砕けていた。……終わったようだ。
無駄な足掻きを……
なんということだ。砕いた筈のクリスタルが再び浮かび上がりくっつき始めたのだ。
貴様では絶対に倒せぬ。
我の力の源を知っているだろう？
その銀翼とて全ての力を内包しているわけではない。
ゆえに貴様では我を、アカシックレコードたる我を超えることなど出来ぬのだ。
クリスタルから新たな戦力が召喚される。光る翼を羽ばたかせる戦闘機のような虐殺兵器、大きな触手を装備した鋭利なフォルムをした戦闘機、そしてリボルバーに翼を付けたような奇抜なデザインの戦闘機……。
いずれもSTG世界の住民のもの。しかし、幻想郷での数々の冒険では遭遇することのなかった面々だ。
俺がバジュラバイパーのフルパワーをもってしても奴を倒せないのはそういった面々の力が赤いクリスタルには内包されているから、ということか……。
貴方「負けた……。もはやバジュラバイパーに戦える力は残されていない」
俺の敗北、そして幻想郷の滅亡が確定した。白蓮、紫さん、みんな……すまない……！
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名前：聖白蓮
身体強化率326％
お姉ちゃん！
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