（バジュラバイパーが飛び立った直後……）
頭上高くに銀翼が飛び立つと二つのスキマの間を何度も通過していく。
その様子を目の当たりにした紫は血相を変えて式の名を呼ぶ。
紫「藍っ、らぁーん！ 貴女勝手に○○を向かわせたの！？」
名を呼ばれた九尾はすぐさま紫の前に馳せ参ずる。
紫「命蓮寺で○○が一人で飛び立ったって大騒ぎになってるのよ。藍、もしかして止めなかったの？」
両手を袖に入れながら藍はなんも悪びれずにこう答える。
藍「彼の意思を捻じ曲げるのは住職サマのそれを捻じ曲げるのと同等か、それ以上の困難を伴います。切迫したこの状況で彼を説得する猶予はないと判断したのです」
こうなった以上は奇跡でも起きて○○が生還することを祈るしかない。
藍「さあ、敵は紫様を狙って次々と迫ってきます。私も加勢しましょう」
それっきり話を逸らしてしまうのであった。紫は頭を抱えつつも、○○の無事をただただ祈り続けた。
→
名前：聖白蓮
身体強化率326％
お姉ちゃん！
お気に入り登録
／
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら
