(その頃守矢神社では……)

最悪だ。自らの身勝手のせいで、またしても私は最悪の結末を導いてしまった……。銀翼がよりにもよって赤いクリスタルに取り込まれてしまったのだ。

藍「紫様、私はもう……式神失格です」

茫然自失とはまさにこのこと。○○の生死だけでなく、このような可能性まで想定しなくてはならなかったのだ。これも私が奴を一人で送り出してしまったからだ。

恐らくは向こうで「自分と手を組めば生き永らえる」とたぶらかされたのだろう。その結果、紫様秘蔵の希望が絶望へと反転してしまった。いや、元の鞘に収まったとでも言うべきか。

紫「まずいわね。急激に酸素の濃度が低下している。このままじゃ幻想郷が二酸化炭素だらけ、つまり火星のようになってしまうわ!」

私の責任だ。私が奴を……!

紫「それよりもこっちを手伝って! このままでは私達までも……」

それは叶わないようだ。既に早苗や霊夢が呼吸困難に陥っている。人間の体で耐えられない程の酸素の薄さ。しばらく後には私達妖怪も同じ運命をたどる。

かみしめる唇。俯く私の横で大きな影が飛び立った。ああ、住職サマか。アイツを止めるには確かに相応しいかもしれないな。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら