あれから数ヶ月が過ぎた。

異空間に逃げ込んだ赤いクリスタルをバジュラバイパーに取り付かせて、理性を失う前に幻想郷に戻ることによって、俺以外でもクリスタルを破壊できるように仕向ける作戦は上手くいったようで(作戦ってことにしてるけど、実際は行き当たりばったりだ)、銀翼こそ失われてしまったが、幻想郷に平和が戻った。

各地に発生していた水や酸素を奪い取るクリスタルの柱も核たる赤いクリスタルを破壊したことで砂のように崩れ去り、跡形もなく消え去ってしまったという。

だが、懸念点も多い。

ムラサ「人里外れにならず者のバクテリアン反応! 対応しているジェイド艦隊から援軍の要請が出ています。聖、どうしますか?」
貴方「俺に行かせてくれ、ムラサ。バクテリアン退治は俺の専門だ」

STG世界の住民を生み出していたクリスタルを破壊したというのに、奴らが今も幻想郷に出没すること、そしてもう一つは……。

俺自身が空を飛んで様々な兵装を使いこなせるようになってしまったことだ。おかげで銀翼がなくとも俺は戦うことが出来てしまっている。まるでバジュラバイパーの能力がそのまま自分の体に宿ってしまったかのような感覚だ。

貴方「喰らえっ、グラビティバレット!」

あらかじめジェイド・ロス提督達が敵の数を減らしていたのもあるが、人里に侵入しようとするならず者のバクテリアンを難なく撃破する。

ジェイド・ロス提督「銀翼を失ったと聞いていたが、その分だと心配はなさそうだな」

提督と挨拶を交わし、人里への攻撃がここ最近頻発するので警備の強化を依頼すると俺は命蓮寺に戻る。

白蓮の足手まといになることなく幻想郷に順応できている俺。それは喜ばしいことなのだが、俺はどうにも嫌な予感を感じざるを得ないのだ。

そんなこんなで一日は過ぎていき、俺は眠りにつく。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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