壊せ! 壊せ!
殺せ! 殺せ!
力は、お前に残した力はその為にある!
その晩、俺はまた夢を見た。悪夢の類だ。一面赤黒い空間に放り出され「あの声」が囁いてくるのだ。
忘れもしない、あの赤いクリスタルの声が。アレを聞くたびに心が不安定になり、破壊願望が掻き立てられる。
貴方「ぶはっ!」
ここ最近は赤いクリスタルの夢ばかり見る。大声で騒ぐものだから白蓮も目を覚ましてしまった。
白蓮「またあの時の夢ですか?」
貴方「ああ、もうこればっかりだ。しかも最近は酷くなってきてる」
白蓮「おおよしよし……。もう脅威は去ったのです。貴方はずっと過酷な戦いに身を置いていたから、心が疲れ果てているのですよ」
悪夢にうなされると白蓮に抱かれながら眠るのが今では恒例になっている。こうしているとあの声に悩まされることはなくなる。いや、最近はこの状態でも悪夢を見てしまうこともある。
もちろん俺の体に異変がないのかは永遠亭でも調べてもらった。だが、体は何の異常もないと言われ、長い間戦いに身を置いていたので精神的におかしくなっているだけと言われてしまう。
自分で空を飛んで銀翼で使用できた武装も生身で使用可能になってるという明らかな異常を訴えても永琳は「幻想郷だからそうなることもあり得る」の一点張りでこれ以上の話を聞いてくれない。
悪夢に悩まされてるのなら医者ではなく、夢の専門家にも相談するべきだな……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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