ああ、これは……。
そうか、そういうことだったのか。俺は全てを思い出した。
動けなくなった俺の目に飛び込んできたのはぐちゃぐちゃになってしまったゲームセンター。その倒れた大型筐体の下敷きになっているのが他でもない俺だったのだ。
あの日、俺はこの大型筐体のゲームをプレイしていた最中に未曾有の大地震が襲ってきたのだ。その時に俺は大型筐体の下敷きになって……。
既に痛みすら感じない。これは全て幻だったのだ。俺が死ぬ間際に見た銀翼で大空を駆けたいという俺の願いを込めた……。
外ではサイレンの音が響いており救助隊も近くにいるようであることが分かるが、俺はもう助からないのだろう。視界が何もかも白く染まり、全ての音は遠のいていく。
間もなくして俺の魂が肉体から解き放たれると惨劇のゲームセンターから離れていき光あふれる空に向かって昇っていく。
見ると幻の存在の筈だった幻想郷の住民達が手を振っている。ああ、幻想郷はここにあったのか。
今見えているものも現実なのか、それともこれも幻なのか。それは誰にも分からないが、もはや俺にとってはどっちでもいいものであった。
心地よい風が吹く中、光に向かって俺はどこまでも飛んで行った。それはまるであの幻想の地で見た妖精達のように……。
銀翼と妖怪寺EVO
~Eastern Valiant Order~
Fairy
From「雷電III」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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