まともな戦力としてはもはや期待できないバジュラバイパーの中にいても白蓮は何もできない。ならば彼女を戦闘に参加させるしかそもそも選択はなかったはずなのだ。

貴方「俺だけで片付けようとしたのに……。白蓮、すまない」
白蓮「いいのですよ、○○さん。困った時はお互い様。今までもそうでしたし、そしてこれからも……ですっ」

キャノピーを開き白蓮を外に出す。既に呪文の詠唱は済ませていたようで、信じられない速度で躍り出てきた。光の軌跡を描きながらジグザグに赤いクリスタルに接近すると飛び蹴りを仕掛ける。

これらの猛攻に赤いクリスタルはもはやまともな抵抗が出来ていない。フラフラとこの場を離れようとし始めている。

白蓮「逃げても無駄ですっ、いざ南無三!」

だが、俺は見てしまった。あのクリスタルが不気味な赤い光を放っているのを。

赤い光が解き放たれるその時、白蓮の魔人経巻の模様が浮かび上がった拳がクリスタルを突いた。

そして眩い光が幻想郷中に拡散する……。その衝撃に俺も目を覆った。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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