いいや、そういうわけにはいかない! これは俺がケリをつけるべき問題だ。

貴方「ここで白蓮に何かあったら、誰が俺を安全な地上に連れてってくれるんだい?」

それに白蓮をここに乗せてるのはそういう大義名分があるからだ。これを言ってしまえば白蓮ももはや言い返せまい。

もはや単純なショットと身をよじるように左右に移動できるのみの体たらくでも、俺は俺の戦いを完遂させる! 俺が幻想郷を守らなくてはいけないんだ。

貴方「こんのぉぉぉ!」

渾身のショットを至近距離で浴びせる。どういうわけか標的との距離が短いとある程度の連射がきくようである。体が動く、弾が撃てる。ならばまだまだ戦える! あらん限りの弾を浴びせかけた。何度もトリガーを引き、それ自体は些細な足掻きだろうが、俺は抗うことを辞めなかった。

指先がしびれて動かなくなるまで連射を続け、もう限界だと指が動かなくなる前の最後の一撃。それが赤いクリスタルの中心に命中、大きくバランスを崩しトラクタービームを中断させた。

さあ反撃だ。相変わらず左右にしか動けないがそれでも戦い続ける。一方のクリスタル側ももはや普通に弾をまっすぐ放つしか出来なくなっているらしい……が、奴はとうとう体当たりという暴挙に出始めた。

しかも俺が反撃できないような真横からの体当たりを狙っているらしく、高速で左右に移動しながらにじり寄ってくるのだ。その姿はまるで最後の1匹になってしまったインベーダーのような挙動であった。

貴方「お互い、追い詰められているようだな」

もはや光が点滅しているコクピットの中、ロックオンサイトにクリスタルを捉えて弾を放つも、あちらも死に物狂いなのか、なかなか当たらない。

今も放った弾が無情にも奴の右側をかすめて飛んで行ってしまった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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