そんな俺の隣に入り込んできたのは他でもない白蓮であった。
白蓮「どうにも宴会というものは慣れないものですね……。○○さんもですか?」
やはり、俺が心の底から楽しんでいないらしいことを白蓮は察知していたようだ。
貴方「みんなが俺を勇者だの救世主だのと、口々にもてはやしてくれる。だけど、俺はもう英雄にはなれないんだ」
銀翼のない俺は何の能力も持たないただの人間である。STG世界の住民はもう現れないだろうが、そうでなくても異変はまた起こるだろう。そんな時も俺は指をくわえて見ているしか出来ないのだ。
貴方「今の俺は足手まといでしかない。白蓮に危機が及んでも何にもすることが出来ないのだから。銀翼のない俺は何のとりえもない人間だ……」
惨めさのあまり背中を丸める俺をふんわりと抱き留めたのは他でもない彼女であった。
白蓮「いいえ、貴方の心は銀翼にふさわしい立派なものでしたよ。銀翼はあくまで道具です。その道具を使って貴方は最後まで諦めずに、心を歪ませずに真っ直ぐ突き進むことが出来た。そんな高潔な精神は……貴方の中にちゃんと残っている筈ですよ?」
胸の辺りを指でツンとつつかれながら、なだめるように説かれる。
貴方「心……か」
俺はそんな白蓮を抱き返す。柔らかさと温かさに包まれて俺は眠りについた……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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