バジュラバイパー最後の出撃から数ヶ月が過ぎた。
銀翼の力を失ってただの人間になってしまった俺ではあったが、相変わらず命蓮寺で寝泊まりを続けていた。
表向きには白蓮が俺を護衛する為ということになっているが、俺が白蓮とずっと駆け抜けてきた闘いの日々が育んだ絆がそうさせていることは誰の目から見ても明白であった。
そんなわけで妖怪だらけのお寺で平穏に暮らしているのかというとそうでもなく、何か異変が起きるたびに白蓮が出張ることになるのだ。
数日前も命蓮寺全体がざわついていた。なんでも地獄から多数の動物霊が幻想郷に現れて悪さをしているというので白蓮が調査に向かっていったのだ。
白蓮不在のうちは俺が命蓮寺を守ることになる。バジュラバイパーさえあれば俺も一緒に出撃していたのだが、それが出来ないとなると俺はもう留守番をするしかない。
同じくムラサも退屈そうにしていた。出撃の号令とか機体の整備とかはムラサやにとりが担っていたものなぁ。
ムラサ「せっかくドップリ漬かれるような面白い物を見つけたのにね……」
まあ確かに惜しくないと言ったらウソにはなるが、これだってある意味では彼女の背中を守っているとも言えるんじゃなかろうか?
俺は白蓮の帰還を待ちながら参道を箒で掃除する。そうしていると一陣の風が吹き俺の頬を撫でた。思わず俺は突き抜けるような青空を見上げると調査が済んだのか、白蓮が丁度戻ってきたところだった。
白蓮「ただいまっ、○○さん。寺の妖怪達はいい子にしてましたか?」
大きな問題は起きなかったことを告げると、どちらからともなく腕を背中に回し始める。上空は冷えるのか、白蓮の体はヒンヤリとしていた。それを自分の体温を伝わらせるように彼女の華奢な体を強く抱き締めた。
銀翼と妖怪寺EVO
~Eastern Valiant Order~
空の帰り道 ~ Sky Dream.
From「東方星蓮船」
BGM(新しいタブが開きます)
貴方の幻想郷ライフはまだまだ続く……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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