命蓮寺にも白蓮は姿を見せていなかった。代わりにネズミの妖怪であるナズーリンの姿が見えた。
どうやら星に呼びだされたらしく探し物をしていたそうだが、彼女の表情からその結果が芳しいものではなかったことが伺える。
ナズ「ダメだ。全く見つからないよ。聖だったらあの巻物を持ってるはずだけど、子ネズミたちもお手上げだって」
探し物をさせれば右に出る者のいないナズーリンでさえ白蓮を見つけられないのだ。やはりもう幻想郷にはいないということに……。
貴方「外の世界に出たってことはないのか?」
ナズ「だとしたら微弱ながらも反応が出る筈なんだ。だけど、全く出ない」
そうなると……。
貴方「あの赤いクリスタルはあらゆるシューティングゲームの情報を内包していて、その力で戦っていた。もちろん超時空戦闘機であるビックバイパーの情報も含まれているだろう」
白蓮は別の時空に赤いクリスタルごとタイムスリップをしてしまった。そう考えることは出来ないだろうか?
貴方「白蓮は赤いクリスタルと一緒に別の時空に迷い込んでしまったんだ。みんな、迎えに行こう!」
幸いなことにバジュラバイパーは残されている。時空跳躍ならエネルギー問題さえクリアできればそう難しいものではない筈だ。
ムラサ「おっ、いいですねぇ。命蓮寺を再び船に変形させて今度は時を超える船旅……。やりましょう、是非ともやりましょうよ、みんなっ! 『あの時』のように聖を見つけて助けに行きましょう!」
流石はみんな白蓮を慕う妖怪たち。俺の申し出に真っ向から異を唱える者は一人もいなかった。
にとり「えっと……コレ私も旅に出るってことだよね? 時空跳躍を実現させる膨大なエネルギーを発生させる機械とか必要だものね」
委縮したような、どこか申しわけなさそうに肩をすぼませる河童。
貴方「もちろんだ。もうすっかり仲間だからな!」
さて、そうと決まればやることはたくさんだ。命蓮寺とバジュラバイパーを接続しなければいけないし、度重なる時空跳躍にも対応できるエンジンだって必要だ。
こうして俺達は新たな船出に備えることになった……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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