絶望感から俺も白蓮も地面に手をついて崩れ落ちた。銀翼は幻想郷の希望にはなれなかったのか……。あの白蓮ですら心が折れてしまうのだ。これから一体どうすれば……?
いや、俺は地面の裂け目から希望を見出した。よくよく見るとわずかながら水が流れているのだ。水だけではない。苔がわずかながら岩盤にくっついてもいた。
貴方「そうか……!」
赤いクリスタルは幻想郷の環境を一度リセットした後に、クリスタルに溜め込んだ酸素や水分を元に戻して再び生き物が生きていけるような環境に戻すという効果もあったのだ。
貴方「白蓮、まだ希望は完全に潰えていないぞ! 少しずつだけど幻想郷に酸素と水が戻りつつある。植物だって原始的なものは芽吹き始めているんだ」
ひび割れた大地を思いきり踏み俺は力強く立ち上がると、白蓮の手を引いた。
貴方「俺達で新しい幻想郷を作ろう!」
気の遠くなるような時間を要するのは分かっていた。それでも希望は繋がれていたのだ。元の緑豊かで賑やかな幻想郷を取り戻すべく、俺は白蓮とどこまでもこの愛すべき地をはぐくむ決意を固く結んだのであった。
白蓮「それってつまり……ええっと……///」
何故か顔を赤らめる白蓮であったが、まさに余儀なき選択。希望を託された地で俺達は生き残った。ならば、希望を……命のバトンを繋いでいかなくてはならない。
まずは幻想郷中を巡ってみよう。何か役に立つものがまだ残されているかもしれない。俺は白蓮と手を繋ぎ、朝日に向かって歩みを進めた……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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