忍び込んだ八雲亭の中、その書庫で見つけた紫の日記には驚愕するような真実が連ねられていた。
自分もまた「石のような物体」に呼び寄せられた存在であること。ここ最近、STG世界の住民に関する異変が頻発していたのに、紫も霊夢もほとんど関与してこなかった理由。俺が「石」に対する切り札であり希望の存在であったという事。そして最後に記されていたのは……。
貴方「石のような物体が破壊されるとき、彼女の尖兵もまた崩壊するだろう……」
恐ろしい真実を目の当たりにしてしまった。俺の銀翼も元をたどれば「尖兵」だ。石のような物体と戦っている最中に銀翼が消えてしまえば俺だって無事ではない。
いや、手がないわけではない。バジュラバイパーは複座式だ。幻想郷の少女を乗せて出撃すればいい。銀翼が崩壊した時に運んでもらうという算段だ。頼むのなら早苗か魔理沙といったところだ。まあ後のことは後で考えればいい。
早苗「手薄とはいえ、ここは敵の本拠地。絶対に安全とは言えません。そろそろ先に進みましょう……って、魔理沙さんっ!」
緑髪の巫女に窘められているのは両手に多数の書物を抱えている白黒の魔法使い。こんな状況だというのにこの二人は緊張感というものがないのだろうか?
まあいい、いたずらに二人を心配させるわけにもいかないしこのことはまだ黙っておこう。二人がいれば俺は帰ってこれるのだから……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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