これだけ凄んでも、この邪仙はまるで変わらない。むしろキョトンとした顔でこちらを覗きこみ始めたのだ。
青娥「だから悪いことって何のことですの? 生きとし生ける者にとって、より強くなること、より進化することは別に悪いことではありませんわ?」
両手を持ち上げ、黄金の八面体を掲げるようなポーズを取り始めると、彼女はさらに芝居がかった口調で続ける。
青娥「そう、例えるなら原始人が野火から火を発見して文明を発達させるようなものですわ! この『産土神黄輝ノ塊』は幻想郷を照らす新たな炎。進化した者がそうしなかった者を淘汰するのもまた自然の摂理♪」
やはりコイツは根本から狂ってやがる。「人類を進化させる」なんて大義名分を掲げてはいるものの、結局は自分がその人類の頂点に君臨し、その為ならば誰が傷ついても、誰が悲しい思いをしても構わない。そう言っているようなものだ。
魔理沙「そうかいそうかいっ! ならば、お前のその『炎』なんかよりも私のマスタースパークの方が強烈だってことを証明して見せても、悪ではないんだな?」
八卦炉を構えてエネルギーをチャージさせる魔理沙。石造りの部屋で反響するチャージ音に俺は戦慄した。
貴方「ダメだ魔理沙! コイツに光学兵器は通用しない!」
しかし勢いは止まらない。放たれた極太レーザーはそのまま青娥を包み込む。そして全身をシールドで防ぎきっているのも確認した。そのマスタースパークの火力があまりに高すぎて反射するには至っていないのが幸いか。
青娥「くく、くははははは! わたくしに言わせれば所詮は猿といったところね。力ばかり強くて、だけどそれだけ」
光の暴力が収まると、奴は突き刺さった「石のような物体」の前に躍り出るように浮遊する。何か仕掛けてくるぞ!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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