浮遊しながら手にするのはスペルカード。それを「石のような物体」にかざす様に掲げ始めた。
青娥「進化はとても愛おしい。より高みに達するのは美しい。数多の失敗を経るのもまた美しい。そう思わなくて? ここなら特別なスペルをお見舞いできますわ♪」
黄金の八面体が激しく輝き始める。それに呼応するかのようにスペルカードからは暗黒のオーラが滲み出始めていた。
青娥「これは生まれてくることなく消えていった美しきものの叫び、まともに生まれず葬られた愛しきものの叫び。邪符『ヤンシャオグイ』!」
邪仙の手から放たれた暗黒は「石のような物体」を一瞬包み込む。ほどなくして闇は下部に溜まり始め、水音とともに床にボトリと落っこちた。
早苗「赤ん坊の姿に!?」
黄金の八面体から産み落とされた大きな闇は全身がただれた赤子のような姿を取っていた。だが大きさが桁違いだ。10メートルくらいあるのではなかろうか?
とにかく生理的な嫌悪感を否応なしに抱かせるただれた赤子。いや、これは生まれることなく、あるいは生まれてすぐに天に召された水子のようであった。
貴方「うげえ……。いくらなんでも趣味が悪すぎる」
魔理沙「落ち着け○○。こんなバカでかい水子がいてたまるか! あの変な石から出てきたんだ、何か心当たりがあるんじゃないか?」
その嫌悪感に神経をすり減らしている俺に代わって早苗が奴の正体を突き止める。
早苗「あれは恐らく『ぐわんげ様』ですね。妖怪……いや、魑魅魍魎といったところです」
魔理沙「なら話が早い。妖怪退治は私の専売特許だからな」
確かに見た目は外の世界のゲームで見かけたボスキャラなのだが、何か異質なものを感じるのだ。「それだけではない」と俺の本能が告げている。
貴方「油断するなよ?」
よく分からないがサクっと倒して今度こそあの邪仙をとっちめなくては!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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