先程のハイハイとは比べ物にならない速度で生首は這いよると、滅茶苦茶に弾をばら撒き始めた。
魔理沙「ぎゃああ、これは流石に気色悪い!」
早苗「コイツ、絶対ただのぐわんげ様じゃないでーす!」
生首は魔理沙に狙いを定めるとシャカシャカと這い寄ってくる。
魔理沙「おい、何とかしてくれよ早苗! お前も巫女だろう? 悪霊退散ってやってくれ!」
早苗「無茶言わないでくださいよ! コレ悪霊とかそういう次元の存在じゃないですし、そもそも私は巫女じゃなくて風祝です!」
喚きながら逃げ惑う二人。注意をこちらに向けるべく生首にショットを当てるが、効いているのかいないのかがよく分からない。
青娥「だから言ったでしょう? 生まれることなく葬られた者の怨念の塊だと」
もしかして本来の意味での怨念とは違うのではなかろうか? 俺は赤子の生首が這い寄る姿を見てそんなことを考えていた。
あの「石」から生まれたということはやはりSTG世界の住民が関わっていることになる。だが、しきりに葬られた存在と強調する青娥。もしや、生まれることなく、あるいはまともな形に生まれなかったSTG作品の怨念のようなものではないのだろうか?
もっとも、そんなこと考えたところで俺は霊媒師でも神職でもないので、どうにもできない。やはりあの黄金の八面体を破壊しないことには奴も消滅しないのではなかろうか?
貴方「魔理沙、早苗。そいつは任せたぞ。気色は悪いがそこまで強くない相手だ。俺がケリをつけるまで時間を稼いでほしい」
破壊できるのかなどは分からないが、それでも試みる必要がある。あの石を止めない事には幻想郷の未来はない。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら