(その頃、守矢神社周辺……)

冷たい風の吹きすさぶ神社の縁側。尼僧は一人、手を組んでただただ祈りを捧げる。

白蓮「どうか、彼の無事を……」

今も不気味に光をたたえるは八面体。そして徐々に赤黒く変色しつつある空……。更にぽつりぽつりと雨粒までが降り注ぎ始めた。○○を案じて幻想郷が静かに涙を流しているかのような、そんなシトシトとした時雨である。

そんな彼女の背後には大きな傘を手にした少女がもう一人。白蓮に近づくと傘を差しだした。

紫「住職サマ、気持ちは分かるけれど、いつまでもそうしていたら体に毒だわ?」

元を辿れば紫がパイロットの無事を考慮に入れない作戦を立ててしまったこと。それでも白蓮は彼女を責めることが出来なかった。このような事態、自分でもどうすればいいのか分からなかったから。

白蓮「でも……」
紫「アイツは2度もこの私を騙して出し抜いたのよ? 今回だって私が思いつかないような奇策で切り抜ける。○○の傍にずっと居続けた貴女がそれを信じなくてどうするのよ!」

半ば強引に紫は白蓮の腕を掴むと屋内へと連れて行ってしまった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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