銀翼の名前こそ冠しているものの、黒っぽい瓦礫のようなものがゴテゴテとくっついており、その姿はどう見ても希望をもたらす銀翼のそれではなく、まさにキメラといったほうがシックリ来るような、そんな風貌をしていた。
貴方「そんなおぞましいバイパーがいてたまるか!」
「石のような物体」から放たれる黄金の光をまるで後光のように背に受けていても、本体から醸し出される邪悪さはごまかせない。早速フォトントーピードを撃ち込もうとするが、図体の割に機動力は高く、軽々と避けられてしまう。あんな見た目でも銀翼を自称するだけのことはあるようだ。
それならば、今度はハンターを試そう。素早い相手には最適の武器だ。こちらも機動力で青娥を翻弄しながら青玉の狩人を連射する。唸りを上げて弧を描きつつハンターがアカシックバイパーに被弾していく。
しかしあちら側も無抵抗というわけではなく、こちら目がけて追尾する雷「雷撃」を飛ばしてくる。発射頻度はハンター程ではないとはいえ、火力が凄まじい。だが、こちらもバジュラバイパーに進化した身。機動力も上昇しているようで、最高速度で動き続ければ振り切ることが出来るようだ。
ギリギリをかすめる電撃に肝を冷やしながらもロックオンサイトにアカシックバイパーを捉え、ハンターを撃ち続ける。だが、このままでは長期戦は免れない。
貴方「当たれっ……。重銀符『サンダーソード』!」
邪悪な銀翼が動きを鈍らせた正にその時を俺は見逃さなかった。前方に青い刃を突き出し、オーバーウェポンを発動させたのだ。急降下を交えアカシックバイパーに突撃しつつ、魔力をレイディアントソードに流し込む。そして間合いに入ると同時にそれを解放。激しい轟音と稲光が迸り、青娥ごとアカシックバイパーを貫いた。
貴方「やったか!」
やはりスクラップの寄せ集め。さほど耐久力はなかったようで、バラバラと瓦礫が崩れ落ちていく。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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