あの足の遅い霊夢らしからぬ素早さで三度空中を蹴る。今度は青娥の真下から跳び上がる形だ。
霊夢「でぇぇぇやぁぁっ!」
次の追撃は弾幕ではなく、見事なサマーソルトキック。さらに打ち上げられた邪仙はいつの間にか御幣を手にした霊夢に更なる追撃を受ける。
手にした御幣での殴打で、先程空中に作り出した壁に青娥を叩きつけると、今度は至近距離からの針の連射である。こうなってしまえばもはや青娥に抵抗などできない。
霊夢「よしっ、仕上げ!」
俺が霊夢が跳躍の為に使用していた光の壁達が、まるで青娥を取り囲むように作られていたことに気づいた。これらの壁から激しい光が漏れ出る。
霊夢「『夢想天生』!」
掛け声と共に壁からもお札や針が邪仙を貫いていく。四方八方からの容赦ない追撃はまるで霊夢の溜まりに溜まった鬱憤にも見えてきた。壁は何かしらの結界の材料でもあったらしく、最後は壁同士が囲うようにくっつくと、閉じ込められた青娥をその光で苦しめる。
霊夢「まだまだぁっ!」
既に弾幕ごっこであれば決着はついているだろう。だが、霊夢はダメ押しと言わんばかりに頭上から御幣を思いきり振り下ろした。そのまま青娥は落ち行く「石のような物体」に叩きつけられる。
青娥「こんな……ことで……進化の……術が……。幻想郷の……新たな希望がっ……!」
その直後、ズズーンと地面を揺らす音が彼女の無念の言をかき消してしまった。
見回すと、今も幻想郷各地で戦闘を繰り広げていた戦艦達も石化して次々と墜落していっているのが分かる。どうやら俺の銀翼も出力がどんどん落ちてきているのが分かる。
貴方「俺も地上に戻るか。バジュラバイパーもいつまで飛んでいられるか分からないぞ」
ここまで援護してくれたジェイド・ロス提督の顔が頭をよぎったが、そのような猶予は残されていなかった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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