(その頃、幻想郷高高度……)

ついにやったか○○! 次々と黄金の八面体から呼び出される敵勢力を蹴散らしてはきたものの、さすがに我が隊にも疲れが見え始めていた矢先の出来事であった。

眼前の八面体から金色の輝きが消え失せて、そしてゆっくりと地面に吸い込まれていくのであった。

ジェイド・ロス提督「皆もよくここまで持ちこたえてくれた。作戦成功だっ!」

だが、あの八面体の消滅は我々の死をも意味しているらしい。その証拠に今まで戦っていたバイドやまだ見ぬ超攻撃的文明の兵器からも色が失われ、脆い石となり次々と落下していくのだから。

私は確信していた。いずれ我が艦隊も同じ運命をたどるということを。既に異変は起き始めており、一部のクルーがパニックを起こしている。

だが……だがこれでいいんだ。あの黄金の八面体の消失により、幻想郷は平和になる。平和な世界に私達のような兵器は必要ない。むしろ新たな諍いを起こしてしまう。

幻想郷にグランゼーラ革命軍のような存在が生まれて、人類同士で争いを始めてしまっては目も当てられないではないか。

それに我々は既に2度も死んでいるようなものだ。良い夢を見させてもらったよ。夢はいずれ覚めなくてはならない。今がその時であろう。

だから、私も運命を共にしよう。石化しつつある戦艦の中、こんな状況だというのに日課の航海日誌をしたためながら、私は目を閉じる。

ああ、だけど最後の最後に○○に会って別れの挨拶をしておきたかったかもしれないな……。


銀翼と妖怪寺EVO IIIに続く……

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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