ディスプレイを見ると無事に換装が終わったらしく、スプレッドボムとショットガンのアイコンが黒枠で囲われるようになった。

システムボイス「Arms installation is complete. Good luck.」

まったく、ヒヤヒヤさせた。戦闘中に兵装をチェンジするのはなかなかリスキーであるらしい。改めて俺は烈怒モードを発動させる。

貴方「至近距離なら全弾食らわせられるぞ!」

4つの兵装をそれぞれのオプションから乱れ撃ち。爆音と閃光が目を覆いたくなるレベルで激しい……のだが、これでも「石のような物体」には傷一つつかないのだ。

早苗「やはり……全く効いていません!」

青娥が止めようとしないこと自体が、この結末を既に分かっていたことを示唆している。ちくしょう、規格外の火力もコイツの前では無意味という事か。

青娥「いい加減……自らの運命を受け入れなさい!」

彼女の操るアカシックバイパーがホーミングレーザーを発する。狙いは早苗……いかん!

貴方「ネメシスっ、急げ! 操術『リモートバースト』!」

すぐさまバジュラバイパーからオプションを独立させ、ネメシスからバースト砲を発射させる。レーザーから早苗を、そして霊夢を守るためにだ。

光の盾が紫色の細いレーザーを受け止め……られないっ!? しまった、見た目は弱弱しいが相当の出力のようだ。

貴方「早苗ッ、避けろ!」

俺が叫ぶか、レーザーがガントレットに向かうのが先だったか。どうやら間一髪のところで戦闘騎への直撃は免れたようだ。だが……。

早苗「っ!」

どうやらガントレットの翼をレーザーがかすめたらしく、バランスを崩しきりきり舞いになりながら墜落していく。もちろん一緒に乗っていた霊夢も無事な筈なく一緒に落ちていく。更に悪いことに他のレーザーが追撃をするべく迫っていたのだ。

霊夢「ひっ!?」
貴方「こンのぉぉぉぉぉぉ!!」

こうなれば俺自らが盾になるしかない。俺は覚悟を決めてスペルを詠唱し始めた。

貴方「魔装術『魔界神の大翼』!」

一度発動して翼を展開してしまうと機動力が落ちてしまうスペル。詠唱しながらも翼が広がる直前にブースターをふかして最大速度で地面へと突っ込んでいく。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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