一度発動して翼を展開してしまうと機動力が落ちてしまうスペル。詠唱しながらも翼が広がる直前にブースターをふかして最大速度で地面へと突っ込んでいく。
まるで滑り込みをするような、そんなイメージで俺は白い翼を携えて霊夢に急接近する。だが、ホーミングレーザーもかなり素早い。
そして……。
激しい轟音、機械の翼が落ちる音、魔理沙が盟友の名を叫ぶ声、そして魔界神の翼の色は……純白。
貴方「間に合わなかった……」
魔力をほとんど吸収できなかったということは翼が間に合わずに霊夢の盾にならなかったことを証明している。
青娥「ふふ、あははははは! 目障りな巫女どもを黙らせてやりましたわ」
魔理沙「ちっくしょおおおおお!!」
砂埃の中、墜落した早苗と霊夢を探そうとする俺の背後から迫る風。激昂した魔理沙が青娥に迫らんと突撃していったのだ。
目の前で友人を惨たらしく殺害したのだ。烈火のごとく怒るのも無理はない。だが、この状況において冷静さを失うのは命取りだ。
魔理沙「最大最強、本気のマスタースパークを食らえっ!」
マスタースパーク? ダメだっ、だから奴に光学兵器は……!
ほくそ笑む邪仙はアカシックバイパーごと青白く光る球体のシールドに身を隠す。光学兵器なら何でも防いで反射してしまうシールド。さすがにマスタースパーク級の火力となれば反射までは出来ないだろうが、それでもこの局面で無駄に力を使うのは得策ではない。
果たしてミニ八卦炉から極太レーザーが撃ち出された。周囲の空気を揺るがすレベルの凄まじい火力をもってして。だが、光学兵器である以上、青娥のシールドの前では無力である。
青娥「なっ、まだ放つと言うの?」
魔理沙「霊夢の仇だっ、魔力がカラッポになるまで撃ち尽くしてやるぜ!」
仕方ない、今出来る方法で何とかしよう。あのシールドを展開しているうちは青娥は他の行動を取れない。つまり横槍を入れる形で実弾兵器で青娥を叩く。
貴方「いざ、南無三っ……!」
青娥の頭上にバジュラバイパーを移動させるとそこからスプレッドボムを投下させる。だが、本体に着弾する前にマスタースパークの光に阻まれてしまう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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