ここは……どこなんだ……。
俺こと○○はどうしてこんな事になっているんだ……?


これは……



ボンヤリとした頭で色々と思索する。一面を覆う黄色は向日葵畑のもの、眼下に広がる青色は雲一つない大空のもの。
気がつくと自分は地面を這う触手を持ったボール状の生命体を見ていた。


貴方が紡いでいたかもしれない……



実物を見たことはないが、自分はこれの正体を知っている。
これはゲームの中、遠い星「惑星イースクウェア」からのSOSを受け、同時に飛来してきた触手を持った謎の生命体「フリント」である。
そう、「ゲームの中」ではだ。架空の存在であるはずのこの生命体が実体化して大破してそこに転がっているのだ。


不規則(イレギュラー)な未来(フューチャー)の一つ……



本来はこの生命体を運搬する最新鋭の戦闘機「フリントロック」と共に運用するものであるが、どうやらこの場にはないようだ。そのフリントロックは酷く大破してしまい、俺も墜落現場から死ぬ気で逃げてきたので細かい場所など分からない。そしてフリントロックがなければ、このフリントも本来の力が発揮できない。

どうしてこんな事になってしまったのだろうか……。確か俺は空を飛んでいて……空を飛んでいて? あり得ない、俺はパイロットではないしまるで自分が飛行機乗りであるような考え方だった。

どうやら墜落のショックで記憶が混乱しているらしい。混乱といえば今の俺は空が下に、向日葵の絨毯が上に見えている。どうやら俺は逆さ吊りになっているようだ。

気がおかしくなりそうだが、落ち着いて今日の出来事を思い出してみよう……



銀翼と妖怪寺I.F.
~Irregular Future~
風見幽香編





名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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